美容室コンサルティングチェック項目

美容室のコンサルティング項目を列挙しています。1人店舗など小規模サロン向けの内容となります。

目次

・女性独立が良い

⚪︎男性独立が多いが、ニーズは女性。特にワンオペであれば女性ニーズが高い。
⚪︎なぜワンオペ美容室に女性美容師ニーズか?それは独立=個室対応となるから。いくら美容師といっても、男性と狭い空間で二人きりになるのは抵抗があるのが女性客の心理。
⚪︎また女性特有の気遣い、特にお茶や飾り花に対し女性客は喜ぶ傾向がある。男性は得づらい感性。
⚪︎美容室でお金を落とすのは女性。男性の倍以上は落とす。そのため、時間単価を考慮すれば女性客をどう囲うか、、、この戦略が売り上げにとって最重要。

・自宅兼用が良い

⚪︎美容師は歳をとると熟練度が増し、顧客が増えるような商売でない。
⚪︎30代〜40代半ばあたりが一番稼げる時。それは「美容」であり、「美容」を最も売りにできる年齢で、その「美容」にお客はお金を払う。
⚪︎技術はもちろん大事。ただ、ある上限の技術になると、消費者にとって技術は横並びとなる。デジカメでいう1000万画素と1200万画素の違いと同じ。
⚪︎そのような前提で考えると、45歳以降は緩やかに収入ペースが下がっていく前提で独立を考えていくべき。
⚪︎独立する上で最も考慮しないといけないのは固定費であり、その半分以上を占めるのは家賃。これをどのようにして安く済ますかが最も重要。
⚪︎自宅兼用はこの点において最大のパフォーマンスを発揮する。なぜなら家賃が実質0円だから。例えば家賃150000円を10年払うと、150000✖︎12✖︎10=1800万円となる。これがゼロとなると金銭面ももちろんそうだが、特に精神面で大きなメリットとなる。
⚪︎精神面のメリット、それは支払義務の総額が大きく減り、顧客に対し適正な施術を提案し易くなる。逆に支払義務の総額が大きくなると、どうしても売り上げを意識しざるえなくなり、特に月末になると高価な施術の提案を心理的にしてしまう。これをすると短期的には資金が確保できるが、長期的にみると顧客を失うリスクが大きく向上する。
⚪︎また、これは生活面のメリットであるが、空き時間に家事を行えるというのがある。これは生活していく上で非常に大きい。精神面に大きく作用する。
⚪︎精神衛生を健全に保ちながら営業を継続させていくことは非常に重要。

・駐車場を確保する

⚪︎自宅兼用で絶対的に意識しないといけないのは「車で来る客」。駐車場を無料で提供することで、駅近美容室と差別化できる。
⚪︎駐車場を確保する時は店舗から歩いて30秒以内。ここは妥協すべきでない。
⚪︎そのため、自宅兼店舗を購入する場合は「駐車場」についても強く意識しなければならない。
⚪︎「美容室に行く行為」は外出を伴う。そのため、消費者心理は「美容室+何か」。この「何か」には買い物が一番該当する。買い物は荷物が多くなるため、車を使用する人も多い。「ついで」を起し易い環境を提供することは重要。

・家族を囲い込む

⚪︎一人店舗のメリットの大きな一つに家族囲い込みがある。特に小さな子がいる家族は他の客に迷惑をかけたくない心理がある。そのため、他の客がいる店舗には行きたくないと考える。
⚪︎その心理を解消するのが一人店舗となる。そうすると、嫁+夫+子供と3人まとめてお客となる。夫と子供は単価的に安いが、この家族にとっては一つの家族イベントとなり、定期的になり易い。

・営業時間をフレキシブルにする

⚪︎営業時間をフレキシブル(柔軟)にすることで顧客ニーズに応える。これは出勤時間が実質制限なしだからできる荒技。チェーン店舗だとこの荒技はできない。毎日ではない。相談をされた際に受けていくということである。「特別対応をしてくれる店」というのをその顧客に植え付けることができる。9:30〜17:30と一般的な時間を公表する営業時間とするのが前提(ここは変に時間を長くする必要はない。自身の生活のためにも常識の範囲で設定した方が良い。)として、相談があればフレキシブルに対応していく、、、これをするだけでチェーン店からの大きな差別化が可能となる。

・価格は「少し高め」の設定

⚪︎地域相場があるが、その中で「中の上」の価格を設定することを勧める。
⚪︎その上で上質感のある店舗設計を心がける。
⚪︎何度も言うが、お客はあなたの技術に高いお金を払うわけでない。「美容」という抽象的概念にお金を払うのだ。この抽象的概念の中で、具体化できること(例えば100均用品は使わない)には店舗運営としてお金をかけていくべきである。
⚪︎そういった上質な雰囲気を「上の上」ではなく「中の上」あるいは「上の下」位の値段で体験できる、、、ということを意識する。
⚪︎そして、なぜこの価格でこれが体験できるのか?と質問された時に「家賃分がないので、、、」と伝えると説得力ある回答となる。
⚪︎お客に対し「私だけが知っている秘密の上質な場所。ただし、お得。」という意識付けを付けていくことを心がけていく。

・始めは安く設計する

⚪︎先ほど「上質感」を言っておきながら安く設計と矛盾しているような内容だが、「スタートは安く」が商売の鉄則。
⚪︎ではどうやって安く、、、となるのだが、これは物品関係がほとんど。高いもの=上質なものではあるが、安いもの=上質なものを探し出す。例えばメルカリなど中古で揃えるのも一手だし、知人をつてに格安で手に入れるも一手となる。お客はどこでそれを買ったのかまで気にしない。しかしそれが「100均商品」であれば持っている可能性もある。
⚪︎スタートはこのように自宅にあるものや中古を利用して「安く揃える」ことに拘って欲しい。
⚪︎そして店が軌道にのり、ある程度キャッシュが溜まった時にそういった用品を入れ替えていけば良い。
⚪︎一番危険は自分の拘り、例えば「物品は必ず新品でなければならない」や「ブランドメーカーに拘る」だ。何度も言うが、お客は「美容」にお金を払うのであり、あなたの拘りにお金を払うのではない。「お客にとっての上質な美容空間を金銭的支出を抑えて演出する」ことがあなたが拘ることであり、つまりお金になる仕事となるのだ。

男性1人独立のリスクを認識する

⚪︎男性で独立を目指すものは、一人で開業するのは危険。規模のメリットも考え、二人以上でハコを作るのがお勧めする。一人だと最大の上客である「女性客」に敬遠されてしまう。理想は男二人+アシスタント女性一人だが、アシスタントを始めから雇うのも大変だ。そのため、女性客に配慮した作りがとても重要。例えば視認性。外が見える工夫や、また外から中が少しは見えるようにするなど、恐怖心を少しも持たせない配慮をしていくことが重要。
→人は「痛みの緩和」に対して対価を支払う。美容室に行く理由は髪が伸びて不快=痛みがあり、それを解消するために来店し対価を支払う。しかし支払う上で「別の痛みを必ず伴う」場合、その痛みを全く伴わない別の所に行くのは当然となる。男性だとこの「恐怖心」を軽んじてしまいがちだが、高単価にする上で必須な配慮であることを知っておく必要がある。

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